名著だと思う。
自分の中の見たくない部分、知らん顔して突っ走ってしまった方が楽かもしれない部分。
そこを解剖するようなものなので、読むうちに心臓が締め付けられ、吐きそうになる。
ただ、私はそれをしてでも向き合わねばならなかった。自分の為に、子ども達の為に。
そして、それは夫の涙にも繋がったかのかもしれない。
手軽に読める「自己啓発書」ではない。
読み進めるうちに、私が子ども達にしていることの恐ろしさに震えた。
自分でも分かっていた。
自分の中に込み上げる、不安や怒り。その矛先は脆弱な子ども達に向かう。
なんとしてでも、その不安や怒りの源泉を知る必要があった。
読み終わると同時に、家族の問題がグッと動いた。
夫の涙だ。
動く時は痛みを伴う。しかし、それは今までの苦しみを認めたという事だろう。
私と夫、私と子、夫と子、夫と夫の背景、生活、社会すべてが絡み合い、円陣を組んで回転している。
全ては連鎖している。
私が命がけ(大げさ?)で向き合ってきたものが、連鎖したのだとすれば
多くの子ども達をこれ以上傷つけない為に、自分を守るた為に、ハラスメントを連鎖させない為に、読むべき知るべきものだと思う。